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CATEGORY金属材料体心立方格子の原子間の距離

オーステナイトに比べ、フェライトの原子間の隙間は狭いです。

※詳しくはYoutube動画にて↓

ものづくりの基礎 熱処理⑥ 平衡状態図②

 

 

体心立方格子であるフェライトの原子間の隙間の大きさを計算してみましょう。

     ↓

 

  オレンジの面で体心立方格子を切り取ります。

 

     ↓

 

※a…体心立方格子の一辺の長さ r…原子半径

 

図より

4r=√3a

 

鉄の原子半径は126pmであるため

√3a=4×126

  a=290.984pm

 

      

短い隙間x、長い隙間yはそれぞれ…

x=a-2r

 =38.934pm

 

y=√2a-2r

 =174.409pm

 

このように体心立方格子であるフェライトの原子間の隙間は細長い形をしています。

炭素の原子半径は70pmのため、フェライトは炭素を固溶できないのです。

面心立方格子であるオーステナイトの原子間の隙間については、次回の記事で計算したいと思います。

 

 

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