CATEGORYめっきめっきの語源
「めっき」という言葉は、「メッキ」や「鍍金」と書かれていることがあります。
何故、同じめっきでもいろいろな書き方があるのでしょう?
元々は奈良の大仏に金めっきをした時に用いられた「アマルガム法」の手順の一つ
「金を塗る」という意味の塗金(ときん)と呼ばれていました。
※「アマルガム法」については、【めっきの歴史】を参照してください
また、「アマルガム法」では、水銀と金を混ぜた時に金が見えなくなることから、
「金が滅する(見えなくなる)」という意味の滅金(めっきん)とも呼ばれました。
その後、滅金(めっきん)の「ん」がとれて、「めっき」へと呼び方が変わり、
鍍金(めっき)という漢字が使われました。ただ「鍍」という漢字は常用漢字でないため、
多くの場合、平仮名の「めっき」が使わています。
読みやすさなどからカタカナで「メッキ」と表記されることも多いですが、
外来語ではないため平仮名で書くことが正しいとされており、
JIS規格や表面技術協会では、「めっき」で統一されています。