CATEGORY金属材料鋼の性質を変える
鋼は様々な場面で使われます。
硬い鋼が必要なときがあれば、ねばり強い鋼が必要なときもあります。
使い道にあわせて鋼の性質を変える必要があるわけです。
そんなときは
①熱処理をする
②他元素を加えて特殊な鋼にする
という方法を取ります。
熱処理については「熱処理」のカテゴリーでくわしく説明していますので、
そちらを見てくださいね。
特殊な鋼にする元素をいくつか簡単に紹介します。
・クロム:さびにくく、摩耗に強くなるのが代表的な機能。価格も安い。
・モリブデン:焼きを深く入れてくれる。他元素と一緒に使われる。価格は高い。
・ニッケル:鋼のねばり強さを上げる。資源的に少なく、高い。
・ボロン:ごく微量で鋼の焼き入れ性を上げる。
他にもコバルトやタングステンなどがあります。
これらは一度にたくさん入れるよりも少しずつ入れた方が相乗的に効き目が大きくなります。