CATEGORY熱処理応力除去なまし
今回はヒカリで行っている熱処理についてお話します。
「応力除去(おうりょくじょきょ)なまし」といいます。
英語で書くと「stress relieving」
「stress」はストレスのことです。
人も大変な思いをするとストレスがかかりますね。
あのストレスです。
鋼はひっぱられたりすることでストレスがかかります。
これが「応力」だと思ってください。
あまりにもストレスがかかると人は健康を損ねますね。
鋼も一緒です。破断します。
そこでストレスを「relieving」してやるのです。
「relieve」とは「やわらげる、解放する」という意味です。
応力除去なましは鋼のストレスをやわらげる熱処理なのです。
人がお風呂に入って疲れをとるのと同じです。
鋼の場合は500~600℃で加熱します。
するとまたひっぱりなどのストレスに耐えられるように回復します。