CATEGORY熱処理日本の製鉄
日本に鉄器がもたらされたのは弥生時代です。
青銅器と鉄器がほぼ同時に流入しました。
この時の鉄器はもっぱら輸入でした。
古墳時代にたたら製鉄のもとになる製鉄技術がつたわりました。
たたら製鉄とは、砂鉄と木炭を燃やし、鉄をつくる方法です。
現代でも日本刀に必要な鉄はこの方法で作られます。
玉鋼(たまはがね) 日本刀
日本刀に必要な鉄
飛鳥・奈良時代には仏像や仏具、安土・桃山時代には鉄砲、江戸時代には大砲、
明治時代にはついに製鉄所や軍艦がつくられました。
また、鉄は人々の日常生活にも存在してきました。
このように、鉄は時代の必要に合わせていろいろな形で役立ってきました。
そして使い道に合わせて鉄が形を変えるには、熱処理は欠かせないものだったのです。